典型的に非典型的

ユンハンスでは時は時代を超越しています。すでに1950年代以来、シュヴァルツヴァルトの伝統ブランド、ユンハンスは、マックス・ビルのピュアさを極めた美学、そして彼のバウハウス理念を象徴する時計を作り続けています。ブラックの新しいmax bill Automatic Bauhausでは、ユンハンスはバウハウス出身のマックス・ビルの明快なデザインの基本理念には手を加えずに、ロングセラーに解釈を加えモダンな外観を生み出しました。新作は典型的なマックス・ビルのデザインでありながら、まったく違うものになっています。

 

現代的な控えめ。

社交の場で控えめなエレガントさが求められる場合、女性は有名な「リトル・ブラック・ドレス」を、男性はタキシードを好んで選びます。これはまじめで、堅実な印象を与えます。そして他方では、黒や白のような無彩色は物体のフォルムを強調して、本質から目をそらしません。デッサウのバウハウスが黒と白、そしてその中間の様々なグレートーンを基調としているのも、おそらくこのためでしょう。

 

バウハウスへのこだわり。

しかし、ちょっとした色づかいは許されます。これは、控えめな色づかいのアクセサリーを備えた衣装にも当てはまりますし、訪問者が訪れるドアがレッドになっているバウハウスの建物にも、そして新作のMax Billにも当てはまります。新作ウォッチの外観は、ブラックPVD加工を施したステンレススチール製ケースと、スチールグレーの時間インデックスを配したブラック マット仕上げの文字盤が特徴で、レッドのルミナス加工の針が、控えめな色彩のアクセントになっています。バウハウスとのつながりは、シースルーバックのガラスプリントにも表れていて、バウハウスの窓からムーブメントを垣間見ることができるようになっています。

 

細部に至るまで機能的。

常に正確な時刻を表示するために、ユンハンスは自動巻ムーブメント、キャリバーJ800.1を搭載しています。これにより、完全に巻き上げられた状態では、38時間のパワーリザーブが可能になり、定期的に着用する場合は、自動巻き上げ機構のおかげで時計が決して停止することがありません。美しく湾曲したクリスタル、ベルベットのような手触りのケース、そして絹手袋のように柔らかいレザーストラップが、いつまでも着けていたくなるような快適な着用感を生み出しています。

 

ケースは5気圧防水で、PVDコーティング、そしてハードコート処理によって保護された両面反射防止サファイアクリスタルなどにより、新しいMax Billはタフなものになっており、そのピュアさを極めたデザインとは裏腹に、日常での使用には最適なタイムピースと言えます。このことも、時代を超越したデザインだけでなく、機能性や日常での実用性も重視するバウハウスの思想に沿ったものになっています。マックス・ビルもこの時計に大喜びしたことでしょう。なぜなら、「あらゆる流行から可能なかぎり遠くにあり、時間を忘れることなく、しかも時を超えたような存在の時計」という彼の信条をこの時計は非常に的確に満たしているからです。